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2020年06月14日

Foveros・Xe・Cove系アーキテクチャーを製品に導入した経緯から考えられるインテルの将来発売されるデスクトッププロセッサ

2020年からやっとインテルの新しい技術が次々と導入された製品が発表されました。
◇Intel、3D積層技術Foveros採用の「Lakefield」を発表
https://eetimes.jp/ee/articles/2006/11/news100.html

◇Intel、10nm+のTiger LakeとXeアーキテクチャの単体GPU「DG1」を実機デモ
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/1227942.html

◇Intel、次世代CPUアーキテクチャ「Sunny Cove」の概要を明らかに
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1158093.html

上記の記事は、いずれも現時点では、モバイル分野向けの技術ですが、第11世代Core iシリーズのデスクトップ版であるRocketLake以降で、何らかの形でこれらの技術が導入されていくと考えられます。

◇Intel "Rocket Lake-S" a Multi-Chip Module of 14nm Core and 10nm Uncore Dies?
https://www.techpowerup.com/268370/intel-rocket-lake-s-a-multi-chip-module-of-14nm-core-and-10nm-uncore-dies

RocketLake-Sでは、今までの構成とは違って、CPUダイと内蔵GPUを含めたI/Oダイを繋げる方式になると、VLSI技術者のchiakokhuaが予測しています。第三世代RyzenでのMulti-chip-module構成をかなり早い段階で予測していますので、可能性は高いと思います。
chiakokhuaが予測しているRocketLake-Sの構造は、リングパスで接続されているWillowCoveアーキテクチャーのCPUコアを搭載した14nmのSystem agentと、新内蔵GPU「Xe」とI/O関連の機能を詰め込んだ10nmダイをEMBIで接続するというものです。


AlderLakeでは、8コアのCove系コアと8コアのTremont系コアがbig.LITTLEで構築されるとされています。これを実現するには、インテルの新しい3D積層技術「Foveros」が使われる可能性は高いでしょう。先頃発表された新しいモバイルSoC「Lakefield」には、Foverosを使って、1個のSunny Coveコアと4個のTremontコアのヘテロジニアス構造になっています。この構造のプロセッサの性能を発揮させるには、OSのスケジューラーが対応している必要がありますが、恐らくWindowsやLinuxは最適化させてくると考えられます。
先日、AMDのプロセッサのシステムバス「HyperTransport」「Infinity Fabric」などのシステムバスを設計したジム・ケラーがインテルを退社しましたが、Foverosを実現するにはシステムバスの新規設計が必要になるので、ジム・ケラーはこれの設計に関わっていたと思われます。そして、AlderLake世代からデスクトップでbig.LITTLEの構造を導入しますが、これにFoverosを導入する可能性は十分にあるでしょう。
最近発表された「WillowCove」「Foveros」「Xe」の3つのインテルの新技術が、将来のインテルのデスクトッププロセッサの鍵を握っているのは間違い無さそうです。

ここで思ったのは、2017年にRyzenが発売されてから、AMDとインテルの双方のCPUアーキテクチャーの思想がガラッと真逆になっているなあという事です。AMD FX/Aシリーズの時は、AMDの方がGPGPUやヘテロジニアス化に力を入れていたのが、Zen2に導入したTAGE分岐予測は、既にインテルがHaswell世代から導入している予測技術で、これを使ってZen2のIPCを飛躍的に向上させています。一方で、インテルはIceLake世代からGPU性能を大幅に強化し、Foverosを使ってヘテロジニアス構造を実現し、GPGPU性能を上げる方向性に持っていっているように感じます。
インテルとAMDの双方がやりたかった事をお互いが実現しているという点は面白い現象だなと思います。

◇AMD Zen 2 CPUコアの物理的な姿が明らかに
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/kaigai/1237830.html
posted by takatan at 22:10| 大阪 ☔| PC and Phone | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする