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2020年06月28日

インテルのイスラエルチームの現在の活動は?

インテルのイスラエルチームが解体されたという話をどこかで見た気がしましたが、ちょっと見つからなかったので、その他のニュースでインテルのイスラエルチームの現在の動向を調べました。
インテルには、大きく2つのプロセッサ設計チームがあります。Pentium 4シリーズを設計・開発したオレゴンチームと、Pentium IIIやPentium M、Core iシリーズなどの系譜のプロセッサの設計・開発をしたイスラエルチームです。Core iシリーズがかなり長期に渡ってインテルの主力プロセッサのアーキテクチャーとして使われてきたのは、イスラエルチームのプロセッサ設計力の凄さのおかげであるのは間違いないでしょう。Pentium 4シリーズを設計したオレゴンチームも決してプロセッサ設計能力が劣っているわけではなく、時代と共にソフトウェアやユーザーの用途に合わなくなってきたのは仕方が無いところです。
オレゴンチームが新アーキテクチャーをフルスクラッチで作っているという海外ニュースが出回っていましたが、公式のイベントでのインテルの現在のプロセッサの設計・開発はどうもイスラエルチームが行っているのではないかと思われます。
イスラエルチームは、実はIce Lakeの設計をしており、所謂Cove系アーキテクチャーは今後のインテルの新プロセッサに使われますが、Core iに引き続き、イスラエルチームが設計をしていると考えられます。

◇10nm CPUは安定供給されるのか? COMPUTEX 2019 Intel基調講演レポート
https://www.4gamer.net/games/449/G044964/20190530161/

このセクションでステージに招かれたのはイスラエルでこのプロジェクトの指揮を執っていたIntelのPlatform Engineering Group, Director Product Development でVice Presidentを務めているUri Frank氏だ。
 Frank氏はウエハをステージに持参し「第10世代Coreプロセッサはいままさに本日から出荷を行っている」と嬉しそうコメントし,ここでも場内から拍手が巻き起こった。


IceLakeの設計・開発を指揮していた重要人物がUri Frank氏です。現在、インテルの副社長の一人(インテルにはかなりたくさんの副社長がいる(^_^;))でもあります。コーポレートページに名前があるので、イスラエルチームが解体された話が本当だとしても、設計責任者を含む開発チームはオレゴンの方と統合した可能性が考えられます。ただ、日本の主なメディアがイスラエルチーム解体の話を記事にしていない事を考えて、一応イスラエルチームは存在するとここではしておきます。

◇インテルの公式ページによるUri Frankの紹介
https://newsroom.intel.com/biography/uri-frank/

◇Intelの開発責任者に聞く、Skylake開発秘話
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/ubiq/719844.html
インテルのプロセッサ開発は、オレゴン州ヒルズボロの開発チームとイスラエルのハイファのチームが交互で行っているそうです。ネットでよく揶揄されるPentium4の設計がヒルズボロのチームが担当していて、ハイファのチームがPentium MやCore iなどの設計を担当していた事はよく知られています。
Core i以降のこの2つのチームはどのように設計を担当していたのかが、上の記事で分かります。

◯オレゴン州ヒルズボロチーム
Haswell
Broadwell

◯イスラエルのハイファチーム
Sandy Bridge
Ivy Bridge
Skylake
Kabylake
Cannonlake
CoffeeLake
CommetLake
IceLake
TigerLake

posted by takatan at 18:12| 大阪 ☁| PC and Phone | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月23日

Ryzen 7 4700GとRyzen 5 4400Gは、Ryzen 7 3700XやRyzen 5 3600にプロセッサ性能では勝てない

新しいAPUであるRyzen 7 4700GとRyzen 5 4400Gは、Ryzen 7 3700XやRyzen 5 3600にプロセッサ性能では勝てません。理由は単純で、3次キャッシュメモリーが4分の1になり、PPT88W制限下でCPUだけでなく、GPUコアも稼働させる必要があり、Ryzen 7 3700XやRyzen 5 3600はその制限下ではCPUだけをフル活用出来るので、単純なプロセッサ性能ではかなり差が出る可能性はあるでしょう。

◯Ryzen 7 4700Gのスペック
8コア16スレッド
ベースクロック 3.60GHz Boost 4.45GHz
L2キャッシュ 512kB x8
L3キャッシュ 8MB
TDP 65W
2ch DDR4-3200
GPUコア Vega 8 CU 512sp Max 2100MHz

◯Ryzen 5 4400Gのスペック
6コア12スレッド
ベースクロック 3.70GHz Boost 4.30GHz
L2キャッシュ 512kB x6
L3キャッシュ 8MB
TDP 65W
2ch DDR4-3200
GPUコア Vega 7 CU 448sp Max 1900MHz

◯Ryzen 7 3700X
https://www.amd.com/ja/products/cpu/amd-ryzen-7-3700x
8コア16スレッド
ベースクロック 3.60GHz Boost 4.4GHz
L2キャッシュ 512kB x8
L3キャッシュ 32MB
TDP 65W
2ch DDR4-3200

◯Ryzen 5 3600
https://www.amd.com/ja/products/cpu/amd-ryzen-5-3600
6コア12スレッド
ベースクロック 3.6GHz Boost 4.2GHz
L2キャッシュ 512kB x6
L3キャッシュ 32MB
TDP 65W
2ch DDR4-3200


GPUコアの性能については、Tom's HARDWAREの記事が参考になりますが、Ryzen 7 4700G/Ryzen 5 4400GのGPU性能とRyzen 5 3400GのGPU性能はほぼ同じです。
◇AMD Ryzen 4000 Renoir Desktop Benchmarks Show Up To 90 Percent Uplift Over Last-Gen Flagship
https://www.tomshardware.com/news/amd-ryzen-4000-renoir-desktop-benchmarks

Ryzen 7 3700XとRyzen 5 3600のFireStrikeのスコアはパソコン工房のページで確認出来ます。
◇Ryzen 9 3900X・Ryzen 7 3700X 他 ベンチマークレビュー
https://www.pc-koubou.jp/magazine/22801

Ryzen 7 4700G/Ryzen 5 4400Gは、単純に言い表すと「Ryzen 7 3700X/Ryzen 5 3600未満のプロセッサ性能とRyzen 5 3400G相当(Geforce GT 1030相当)のグラフィック性能を持つAPU」と言えます。
ゲーミング性能を気にするなら、Ryzen 7 3700X/Ryzen 5 3600とGeForce GTX 1650 SUPER以上の性能のグラフィックボードを組み合わせた方が確かです。
posted by takatan at 17:00| 大阪 ☀| PC and Phone | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Apple A12Z Bionicとスパコン「富嶽」から見るArm系プロセッサのパフォーマンス向上

2020年以降は、Arm系プロセッサが様々な業界により大きな影響を及ぼす可能性が出てきました。
Appleは、2020年末にArmベースの独自プロセッサを搭載したMacを発売開始し、日本の理化学研究所のスーパーコンピューター「富嶽」は、Armベースの富士通のSoCを搭載し、2020年6月のTOP500で首位になりました。x86系のプロセッサがこれらの分野ではよく使われてきましたが、マシンが高性能化すると共に、消費電力の低下がどの分野にも必要になってきています。
Appleの新型Mac向けのArm系SoCや富嶽に搭載されているA64FXは、今までのArm系プロセッサの常識を覆す存在になりつつあります。

◇Armベースのスパコン「富岳」TOP500で世界1位獲得
https://japanese.engadget.com/arm-super-computer-fugaku-top-500-034015910.html

◇速報:アップル、Macの独自チップ移行を正式発表。初のARM版Macは年内 #WWDC20
https://japanese.engadget.com/apple-184744532.html

Appleだけでなく、MicroSoftもノートパソコン「Surface Pro X」にArm系SoCである「SQ1」が搭載されており、Appleと同じアプローチでArmネイティブで動作するアプリと従来のx86系プロセッサ向けのアプリをある程度バイナリトランスレータで動作させる事が出来るようになっています。

◇Surface Pro X
https://www.microsoft.com/ja-jp/p/surface-pro-x/8vdnrp2m6hhc

IntelのCore iやAMDのRyzenとは違って、多くのArm系プロセッサは低消費電力を重視した設計になっています。しかし、スマートフォンやタブレットなどのモバイル分野において、ゲームやブラウザや各種エンターテイメント向けのアプリは性能を必要としています。その結果、Qualcommなどの大手半導体メーカーは、Arm系SoCのワットパフォーマンスをどんどん向上させ、ついに業務用サーバ用途でも耐えられるぐらいの性能を実現出来るようになっています。Core iやRyzenとは、全く異なるアプローチでRISCチップとして進化してきたArm系プロセッサは、いよいよデスクトップ分野やスパコン業界にまで勢力を伸ばしてきました。
Appleの新OS「macOS Big Sur」と独自Arm系SoC、バイナリトランスレータ「Rosetta2」の組み合わせは衝撃的で、x86系のゲームアプリをスムーズに動作させるぐらいまでの性能を見せています。Appleの商品展開は、数年Intelのプロセッサを搭載したMacとArmベースのMacを併売していくそうですが、主要なアプリがArmベースのMacに完全移行するのはそれほど時間がかからないのではないかと思います。尤も、Intelにとって、Appleが自社SoCへの切り替えは、Macの現在のシェア(全体の9%ほど)を考えると、10数年前に比べて、それほど大きな痛手にはならないでしょう。

◇世界のPC、4台に1台は依然としてWindows 7 - 2月OSシェア
https://news.mynavi.jp/article/20200303-986236/

富嶽に関してですが、現在新型コロナウイルスの研究に使われています。

◇オフィスの飛沫対策、仕切り板は床から140センチ以上で直撃防ぐ…スパコン「富岳」予測
https://www.yomiuri.co.jp/science/20200620-OYT1T50235/

富嶽は元々2021年に運用開始予定でしたが、新型コロナウイルスの研究に活用する為、一部を先行して試験運用しています。つまり、まだ富嶽は100%の性能を出しておらず、フル稼働すれば、前機種の「京」の100倍の処理能力を引き出す事が出来ます。今回富嶽は、TOP500でトップになりましたが、来年には更に大幅なスコアアップが期待出来ます。

サーバやスパコン分野は、IntelのXeonやAMDのEPYCやArmが主軸になっていますが、オープンソースのRISC-Vもかなり不気味な存在です。RISC-Vが商業的に使える物になれば、今までの概念を変えてしまう可能性も十分にあるでしょう。
posted by takatan at 15:16| 大阪 ☀| PC and Phone | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月22日

【AMD・Ryzen】Jim Kellerを神格化しているけれど、Zne2を生み出したのは現在のAMDのプロセッサ開発チームの功績

Jim KellerがRyzenコアを設計したなどとメディアがやたら報じた為に、Jim Kellerを神格化する人が多いけれども、現在人気のある第三世代Ryzenに導入されているZen2アーキテクチャーは、明らかに現在のAMDのプロセッサ開発チームによる功績でしょう。現在のAMDのプロセッサ部門の最高責任者は、IBMのPOWERやPowerPCの設計を統括していたMark Papermasterです。この人の役割が現在のRyzenの快進撃を支えているのは間違いありません。

◇AMDの公式ページによるMark Papermasterの紹介
https://www.amd.com/ja/corporate/leadership-mark-papermaster

Zen2を生み出したのは、AMDのプロセッサ開発チームの功績という根拠は、もうZen2の性能アップを見ても明らかで、Ryzenの弱点であるシングルスレッド性能の弱さを改善したのは、TAGE分岐予測技術を導入したからです。この導入を主導したのは、Mark Papermasterでしょう。ちなみに、Intelのプロセッサのシングルスレッド性能が今まで高かったのは、このTAGE分岐予測技術をHaswell世代で導入しているからです。恐らく、その辺もAMDの開発チームは研究していたのでしょう。

◇AMDがZen 2で採用した現在最強の分岐予測「TAGE」
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/kaigai/1192296.html

Zen2以降のRyzenの開発の重要人物は、Jim Kellerではなく、Mark PapermasterとAMDシニア・フェロー設計エンジニアのMike Clarkという事を覚えておくと良いでしょう。

◇明るいAMDの未来:今後の行方
https://www.amd.com/ja/partner/amd-future-bright

上記の「Ryzenプロセッサー:その1年後」ビデオで、 AMDシニア・フェロー設計エンジニアのマイク・クラーク(Mike Clark)が、エンジニアリングチームと共に同氏がすでに「Zen」の5回目の設計反復作業を進めていると話しています。

posted by takatan at 12:11| 大阪 ☁| PC and Phone | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月16日

RocketLake-SのCPUコアの開発コード名は「Cypress Cove」と呼ばれているらしい

◇Intel "Willow Cove" Backported to 14nm is "Cypress Cove"?
https://www.techpowerup.com/268511/intel-willow-cove-backported-to-14nm-is-cypress-cove

◇Intel Cypress Cove Leak: Rocket Lake Blasts past Comet Lake, but what about AMD Zen 3?


デスクトップ向けの第11世代Core iシリーズとなるRocket Lake-Sのリーク情報がぼちぼち出てきているようです。TECHPOWERUPの記事によると、Rocket Lake-SのCPUコアは、インテル内部では「Cypress Cove」という開発コードネームで呼んでいて、TigerLakeのCPUコア「Willow Cove」とは使い分けています。
Cypress Coveは、Willow Coveの14nmプロセスへのバックポートであり、半導体の規模の関係からWillow Coveのフル機能を搭載出来ない為、このような名称の使い分けをしているのでしょう。キャッシュなどの構成がIceLakeのSunnyCoveに似ている事から、IPCの向上はSkyLake比で15%〜18%ぐらいになると思われます。但し、IPCが向上しても、Cove系アーキテクチャーを14nmにバックポートするので、クロック周波数がCometLake/CoffeeLake R相当に維持出来るのかが性能向上の鍵になりそうですが、CometLakeを見るとなかなか難しそうです。もし、同じぐらいのクロック周波数が出せれば、CometLakeやCoffeeLake Rよりも15%〜18%のシングル性能を伸ばせるでしょう。
最大コア数は、8コア〜10コアで噂されている振れ幅はありますが、8コアの可能性が高いそうです。デスクトップ用途では、8コア16スレッドでほぼ間に合うので、それ以上のコアが必要なら、従来通りHEDT分野に割り振った方が良さそうですね。
内蔵GPUの方も、TigerLakeに搭載されている「Xe」が搭載される予定です。こちらは、10nmのuncoreダイが使われるようで、CPUコアとはMCM構成となります。但し、フルスペックの96EUよりも少なくなる可能性が高いです。

◯現在までに出てきたリーク情報から考えられるRocketLake-Sのスペック
・14nmプロセス
・最大8コア16スレッドから10コア20スレッド、但し、8コア16スレッドが最大である可能性が高い
・CPUアーキテクチャーはCypress Cove(WillowCoveの14nmバックポート版、キャッシュ構成はSunnyCoveに近い)
・内蔵GPUはXeアーキテクチャー(最大EU数はフルスペックの96EUよりも少ない32EU)
・14nmのCPUダイと10nmのuncoreダイによるMCM
・PCIe 4.0対応

◇8コア16スレッドの初期ES品のベンチマーク
8C/16T 1.8GHz base



8C/16T 3.2GHz base/4.3GHz max


◯Rocket Lake-S 8-core/16-thread Processor Engineering Sample Spotted in 3DMark
https://www.guru3d.com/news-story/rocket-lake-s-8-core16-thread-processor-engineering-sample-spotted-in-3dmark.html

初期ES品とは言え、FireStrikeの方はスコアが妥当な感じがしますが、Time Spyの方はちゃんと機能していない感じがします。

◇6コア12スレッドのES品のベンチマーク
6C/12T 3.5GHz base/4GHz max

Intel-Rocket-Lake-S-6-Core-12-Thread-Desktop-CPU-Leak-1024x973.jpg

出回っているES品のベンチマークによって、6コア12スレッドでは、ベース3.5GHzに達していて、8コア16スレッドも存在している事が分かります。TigerLakeはクロックが伸びにくい10nmプロセスを使っていますが、RocketLake-Sはクロックが伸び易い14nmを使っていますので、CPUアーキテクチャーが大幅に変更されていますが、概ねCoffeeLake Rぐらいまではクロック周波数を伸ばしてくる可能性は高いでしょう。

◇Rocket Lake-Sの内蔵GPUのSiSoftware Offcial Live Rankerからスペックが読み取れる
https://ranker.sisoftware.co.uk/show_system.php?q=cea598ab93a49dab9cbadde0c6b489afc6fbddb588aed6ebcda8cdf0c0e695a890&l=en
https://ranker.sisoftware.co.uk/show_run.php?q=c2ffccffd9b8d9e4d6e1d0e7c1b38ebe98fd98a595b3c0fdc5&l=en

Rocket Lake-Sのベンチマーク情報は以下で追いかけると良いでしょう
https://hardwareleaks.com/intel-rocket-lake-leaks/
posted by takatan at 03:30| 大阪 | PC and Phone | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする