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2021年03月31日

第11世代Core iシリーズ(Rocket Lake-S)発売

インテルからデスクトップ版第11世代Core iシリーズ(Rocket Lake-S)が発売されました。

◇Core i9-11900K、Core i7-11700K、Core i5-11600K速攻検証!Ryzenからシングルスレッド最速を奪還
https://ascii.jp/elem/000/004/049/4049336/

◇新コア設計でゲーム性能が向上した第11世代Coreを徹底ベンチマーク
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/hothot/1315341.html

◇Rocket Lake-Sを試す - Core i9-11900KとCore i5-11600Kの性能を速攻テスト
https://news.mynavi.jp/article/20210330-1861567/

◇第11世代Core「Core i9-11900K」レビュー。Rocket Lake-SはRyzen 9 5950X/5900Xとゲーム性能で戦えるCPUなのか
https://www.4gamer.net/games/492/G049235/20210330031/

第10世代Core iシリーズの同コアモデルと比較すると大幅な性能アップをしているようで、AMDのRyzen 5000シリーズ(Zen3)の性能を超えるところまでは行きませんが、なかなか良い結果です。CINE BENCH R23では、Core i9-11900KとCore i9-10900Kでは、Core i9-10900Kの方がマルチスレッド性能はやや高めとなっています。シングル性能は、Core i9-11900Kの方が大幅に高くなりました。
一方で、消費電力は大分高くなっており、PL1の設定をTDPに合わせる事で、それほど性能を落とさず、従来の簡易水冷クーラーや大型空冷クーラーが使える可能性はあります。設定次第で、Core i9-10900K相当の消費電力とCPU温度にはなるでしょう。
Core i9-11900Kの設定は、「DRAM Controller:DRAM Frequency Ratio=1:2」が丁度良いようです。Adaptive Boost Technologyを使うと、異常な消費電力になる割に、それほど性能が上がるというわけでも無さそう。

爆熱・凶悪な消費電力という揶揄はあると思いますが、同コア数のZen3に届いている部分も意外と多いので、14nmプロセスで作った製品が7nmプロセスで作った製品に大分近づいたという点で面白い存在だと思います。

第12世代Core i(Alder Lake-S)からは、デスクトップとモバイルは共通のCPUアーキテクチャーになります。Alder Lakeは製造プロセスルールが14nmから10nm Super Finに変更されます。また、ビッグコアとリトルコアのハイブリッド構成であり、ビッグコアであるGolden Coveは、今回のRocket Lake-Sよりも高性能となる予定です。Alder Lake-Sが出るのは今年下半期から2022年前半頃と思われるので、Rocket Lake-SはちょっとだけAlder Lake-Sのビッグコアを感じられるのではないかと思います。

Rocket Lake-Sでシングル性能を大幅に引き上げましたが、次のAlder Lake-Sはマルチスレッド性能が大幅に上がる世代です。AMDのRyzenが世代が上がる毎に大きく性能を伸ばしていますが、インテルも久しぶりにAMDのような性能アップサイクルに乗ってきそうな感じがします。
posted by takatan at 14:55| 大阪 | PC and Phone | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする