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2020年10月01日

Ryzen 5000シリーズのラインナップとAotSベンチマークがリーク

Zen3アーキテクチャーを採用したRyzen 5000シリーズの情報がリークされ始めました。

◇AMD to launch Ryzen 9 5900X and Ryzen 7 5800X on October 20th?
https://videocardz.com/newz/amd-to-launch-ryzen-9-5900x-and-ryzen-7-5800x-on-october-20th

◇AMD Ryzen 7 5800X 8-core Zen3 CPU spotted on AotS benchmark site
https://videocardz.com/newz/amd-ryzen-7-5800x-8-core-zen3-cpu-spotted-on-aots-benchmark-site

◇First Signs of AMD Zen 3 "Vermeer" CPUs Surface, Ryzen 7 5800X Tested
https://www.techpowerup.com/272715/first-signs-of-amd-zen-3-vermeer-cpus-surface-ryzen-7-5800x-tested

◇AMD Ryzen 9 5900X “Vermeer” 12 Core & 24 Thread Zen 3 CPU Allegedly Up To 5 GHz With 150W TDP
https://wccftech.com/amd-ryzen-9-5900x-vermeer-12-core-24-thread-cpu-allegedly-up-to-5-ghz-150w-tdp/

リークされた情報を箇条書きすると以下の通りです。

・2020年10月8日に発表され、2020年10月20日に発売
・Ryzen 9 5900XのTDPは150W、Ryzen 7 5800XのTDPは105W
・Ryzen 7 5800XTのAotSベンチマーク結果は、Corei9-10900Kよりも大幅に高いが、Ryzen 7 3800XからはZen+からZen2になった時ほどの性能向上は無い
・ラインナップはRyzen 9 5950X・5900X・5800X・5600Xの4種類
・上位モデルのブーストクロックは5GHzに向上


Ryzen 5000シリーズでは、ラインナップが大分絞られるようです。性能向上はありますが、言われていたIPC17%向上というよりは、クロックアップと並列処理の向上によるものという感じになっていて、Zen+からZen2のような明らかに変化を感じられるほどの性能向上は無さそうです。第3世代のXTシリーズのパワーアップ版がZen3と思われます。
そして、TDP枠が上がるようで、これはブースト5GHzに達している時点で、消費電力の上昇とCPU温度の上昇がかなりある事が容易に想像出来ます。ゲーミング性能はCore i9-10900Kを超えるでしょうが、負荷時の消費電力はCore i9-10900Kを馬鹿に出来ないぐらいになるのではないでしょうか。当初は、消費電力が下がると海外メディアや海外のリーク情報などで言われていましたが、どうやら下がった分をクロック上昇に回したようで、ワットパフォーマンスはZen2よりも悪くなる可能性が高まってきました。
2021年下期以降にZen4が登場すると予測されている為、Zen3+のような改良バージョンを出すにもタイミングが難しそうで、CCX8コア化と歩留まりの良さによって、下位モデルが出にくい状況を考えると、Zen3の下位モデルは出てもZen2ほどのラインナップが無いかもしれません。
AMDユーザーの今後の選択肢は、Zen2からZen4以降にシフトした方が案外幸せになるかもしれないですね(^_^;)

後、今回リークされたAotSベンチマークの結果に関しては、第3世代のXTシリーズでも話題になりましたが、他の有名ベンチマークでは性能向上の結果が出ず、マーケティング的にはXTシリーズは全く注目されなかった経緯を考えると、あまり重視しない方が良いでしょう。今後発売されてから、Adobe系のベンチや主要なゲームベンチ、動画エンコードベンチなどが出てくると思いますので、自分の用途に合わせてベンチマーク結果を参考にZen3を買うか買わないか決めると良さそうです。

価格に関しては、2020年10月1日現在、日本における正規代理店のASKが第3世代のRyzenの大幅値上げを敢行しています。Ryzen 5000シリーズはRyzen 3000シリーズの初値とほぼ同等の価格でのスタートになる事が予想されます。これらの事を踏まえると、よっぽどの事が無い限り、日本の販売店で購入する際には、安くでRyzenシリーズを買えなくなる可能性は大いにあります。

posted by takatan at 09:53| 大阪 ☀| PC and Phone | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月18日

インテルの第11世代Core i(Tiger Lake)はシングルスレッド性能が大幅に強化

◇Xe GPUの性能初見! 第11世代Core搭載ノートをベンチマーク
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/ubiq/1277810.html

Tiger Lakeが発表され、各社からこれを搭載した製品が発表されています。Tiger Lakeは、インテルのモバイル版第11世代Core iのコードネームで、今回は新アーキテクチャー「Willow Cove」ベースのCPUコアと新型GPU「Xe」で構成されたSoCに仕上がっています。
CineBench R20によるベンチマークもちらほら公開されていますが、TDP28Wの状態で、シングルスレッド性能がデスクトップ版のZen2やデスクトップ版Commet Lakeを大幅に超えています。一方で、マルチスレッド性能は、4コア8スレッドという事もあり、デスクトップ版Ryzen 3 3100からRyzen 3 3300Xの間ぐらいのベンチ結果になっています。
メニーコアが必要無く、軽量な作業をノートパソコンで快適に行うのであれば、Tiger Lake搭載製品は十分に魅力だと思います。
posted by takatan at 15:01| 大阪 ☁| PC and Phone | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月04日

【Intel】TigerLake、正式に発表される

◇Intel、第11世代Coreプロセッサーを正式発表。「Intel Evo platform」のブランドも導入
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1274596.html

◇第11世代Core「Tiger Lake」の新要素まとめ
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1274802.html

Intelの第11世代Coreプロセッサー(コードネーム:TigerLake)が発表されました。IceLakeと比較して、キャッシュ構成が大幅に見直され、SunnyCoveをベースにより電力効率を高めたWillowCove、新型内蔵GPU「Xe-LP」、強化されたAI用NPU、PCIExpress 4.0対応など数多くの新しい機能を搭載したSoCに仕上がっています。CPUのコア数は最大4コア8スレッドで、AMDの最新APUが最大8コア16スレッドであるのに比べると見劣りがしますが、ノート向けのプロセッサという事を考えると、十分な性能を持っているでしょう。また、これだけSoCに機能を盛り込んだのは、armやアップルを意識しているのは間違い無さそうです。

◇Tiger Lake世代のMSI製最新ノートPC「SUMMIT」、最上位ビジネスモデルの試作機をチェック
https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/sp/1274606.html



新型GPUであるXe-LPは、UHDと比較して大幅に性能が強化されました。 Iris Xeであれば、NVIDIAのGeForce GTX 1050相当の性能はあるそうで、ビジネス向けやライトユーザー向けに適していそうです。

X86 64系に絞って見ると、今回のインテルのTigerLakeは、AMDのAPU路線とは違って、多コア化では無く、GPU強化を図ってGPGPUの度合いを高めている事でしょう。ノートPCでゲームをするといった用途であれば、AMDのAPUの多コア路線の方がパフォーマンスが出ると思われます。一方で、ハードウェアでAI処理や動画エンコード・デコードを行えるようにSoCにまとめるというTigerLakeでの手法は、arm系SoCでは定番の方法であり、ノートを一層高機能化させるなら、ある意味正しいアプローチだと思います。
製造プロセス技術でTMSCに遅れを取っているインテルが、PCユーザーが行っている多くの作業をCPUでは無く、SoCに搭載されている各種プロセッサでハードウェア処理させるアプローチにする事で、プロセッサのコア数が増えなくても、メニーコアプロセッサ以上の処理を行えるようにしたインテルの苦肉の策でしょう。アップルのオリジナルSoC「Aシリーズ」的な考え方です。

デスクトップPCやサーバやワークステーションは、AMDのRyzenシリーズのような多コア路線が主流になり、ノートPCやタブレットやスマートフォンなどのモバイル端末は、多機能・高性能SoCが主流になるというように、端末の形状によってCPUは今まで以上に住み分けしそうです。
posted by takatan at 10:55| 大阪 ☁| PC and Phone | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月28日

インテルのイスラエルチームの現在の活動は?

インテルのイスラエルチームが解体されたという話をどこかで見た気がしましたが、ちょっと見つからなかったので、その他のニュースでインテルのイスラエルチームの現在の動向を調べました。
インテルには、大きく2つのプロセッサ設計チームがあります。Pentium 4シリーズを設計・開発したオレゴンチームと、Pentium IIIやPentium M、Core iシリーズなどの系譜のプロセッサの設計・開発をしたイスラエルチームです。Core iシリーズがかなり長期に渡ってインテルの主力プロセッサのアーキテクチャーとして使われてきたのは、イスラエルチームのプロセッサ設計力の凄さのおかげであるのは間違いないでしょう。Pentium 4シリーズを設計したオレゴンチームも決してプロセッサ設計能力が劣っているわけではなく、時代と共にソフトウェアやユーザーの用途に合わなくなってきたのは仕方が無いところです。
オレゴンチームが新アーキテクチャーをフルスクラッチで作っているという海外ニュースが出回っていましたが、公式のイベントでのインテルの現在のプロセッサの設計・開発はどうもイスラエルチームが行っているのではないかと思われます。
イスラエルチームは、実はIce Lakeの設計をしており、所謂Cove系アーキテクチャーは今後のインテルの新プロセッサに使われますが、Core iに引き続き、イスラエルチームが設計をしていると考えられます。

◇10nm CPUは安定供給されるのか? COMPUTEX 2019 Intel基調講演レポート
https://www.4gamer.net/games/449/G044964/20190530161/

このセクションでステージに招かれたのはイスラエルでこのプロジェクトの指揮を執っていたIntelのPlatform Engineering Group, Director Product Development でVice Presidentを務めているUri Frank氏だ。
 Frank氏はウエハをステージに持参し「第10世代Coreプロセッサはいままさに本日から出荷を行っている」と嬉しそうコメントし,ここでも場内から拍手が巻き起こった。


IceLakeの設計・開発を指揮していた重要人物がUri Frank氏です。現在、インテルの副社長の一人(インテルにはかなりたくさんの副社長がいる(^_^;))でもあります。コーポレートページに名前があるので、イスラエルチームが解体された話が本当だとしても、設計責任者を含む開発チームはオレゴンの方と統合した可能性が考えられます。ただ、日本の主なメディアがイスラエルチーム解体の話を記事にしていない事を考えて、一応イスラエルチームは存在するとここではしておきます。

◇インテルの公式ページによるUri Frankの紹介
https://newsroom.intel.com/biography/uri-frank/

◇Intelの開発責任者に聞く、Skylake開発秘話
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/ubiq/719844.html
インテルのプロセッサ開発は、オレゴン州ヒルズボロの開発チームとイスラエルのハイファのチームが交互で行っているそうです。ネットでよく揶揄されるPentium4の設計がヒルズボロのチームが担当していて、ハイファのチームがPentium MやCore iなどの設計を担当していた事はよく知られています。
Core i以降のこの2つのチームはどのように設計を担当していたのかが、上の記事で分かります。

◯オレゴン州ヒルズボロチーム
Haswell
Broadwell

◯イスラエルのハイファチーム
Sandy Bridge
Ivy Bridge
Skylake
Kabylake
Cannonlake
CoffeeLake
CommetLake
IceLake
TigerLake

posted by takatan at 18:12| 大阪 ☁| PC and Phone | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月23日

Ryzen 7 4700GとRyzen 5 4400Gは、Ryzen 7 3700XやRyzen 5 3600にプロセッサ性能では勝てない

新しいAPUであるRyzen 7 4700GとRyzen 5 4400Gは、Ryzen 7 3700XやRyzen 5 3600にプロセッサ性能では勝てません。理由は単純で、3次キャッシュメモリーが4分の1になり、PPT88W制限下でCPUだけでなく、GPUコアも稼働させる必要があり、Ryzen 7 3700XやRyzen 5 3600はその制限下ではCPUだけをフル活用出来るので、単純なプロセッサ性能ではかなり差が出る可能性はあるでしょう。

◯Ryzen 7 4700Gのスペック
8コア16スレッド
ベースクロック 3.60GHz Boost 4.45GHz
L2キャッシュ 512kB x8
L3キャッシュ 8MB
TDP 65W
2ch DDR4-3200
GPUコア Vega 8 CU 512sp Max 2100MHz

◯Ryzen 5 4400Gのスペック
6コア12スレッド
ベースクロック 3.70GHz Boost 4.30GHz
L2キャッシュ 512kB x6
L3キャッシュ 8MB
TDP 65W
2ch DDR4-3200
GPUコア Vega 7 CU 448sp Max 1900MHz

◯Ryzen 7 3700X
https://www.amd.com/ja/products/cpu/amd-ryzen-7-3700x
8コア16スレッド
ベースクロック 3.60GHz Boost 4.4GHz
L2キャッシュ 512kB x8
L3キャッシュ 32MB
TDP 65W
2ch DDR4-3200

◯Ryzen 5 3600
https://www.amd.com/ja/products/cpu/amd-ryzen-5-3600
6コア12スレッド
ベースクロック 3.6GHz Boost 4.2GHz
L2キャッシュ 512kB x6
L3キャッシュ 32MB
TDP 65W
2ch DDR4-3200


GPUコアの性能については、Tom's HARDWAREの記事が参考になりますが、Ryzen 7 4700G/Ryzen 5 4400GのGPU性能とRyzen 5 3400GのGPU性能はほぼ同じです。
◇AMD Ryzen 4000 Renoir Desktop Benchmarks Show Up To 90 Percent Uplift Over Last-Gen Flagship
https://www.tomshardware.com/news/amd-ryzen-4000-renoir-desktop-benchmarks

Ryzen 7 3700XとRyzen 5 3600のFireStrikeのスコアはパソコン工房のページで確認出来ます。
◇Ryzen 9 3900X・Ryzen 7 3700X 他 ベンチマークレビュー
https://www.pc-koubou.jp/magazine/22801

Ryzen 7 4700G/Ryzen 5 4400Gは、単純に言い表すと「Ryzen 7 3700X/Ryzen 5 3600未満のプロセッサ性能とRyzen 5 3400G相当(Geforce GT 1030相当)のグラフィック性能を持つAPU」と言えます。
ゲーミング性能を気にするなら、Ryzen 7 3700X/Ryzen 5 3600とGeForce GTX 1650 SUPER以上の性能のグラフィックボードを組み合わせた方が確かです。
posted by takatan at 17:00| 大阪 ☀| PC and Phone | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする